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2007.06.21 (Thu)

ねむすねむす 

俺「本編だけー」
第13話「残影」

【More・・・】





『おんなじだよ・・・君も、僕も』
『そうだ・・・守れる物なんてひとつもないのさ』
『ふふふっ そんな顔をするなよ。
僕をにらんだところで、君に何が出来るっていうんだい?』
『君に守れると思ってるのかい?』
『ふざけた事を・・・。
存在を否定されている身でほざくなよ』
『はははははは・・・そうさ!君は僕無しじゃ生きていく事も出来ないんだから。
そんな君が人を愛し、守っていく?笑わせてくれるじゃないか!」


・・・。
「どうしたんだい?」
翔「くっ・・・!」
「っ!?」
・・・何だろう、今の光景は。
胡桃「・・疲れているのか・・?」
あぁ、そうだ・・・俺は胡桃さんの支えになるために屋上へ来ていたんだった。

胡桃「座るやいなやいきなりガクッってなったから・・・」
翔「大丈夫だ、心配はない」
胡桃「そうか・・それならいいんだが・・。」
とりあえず、今の光景は忘れることにしよう。
胡桃さんには負担をかけることは出来ないしな・・・。

胡桃「その・・・なんだ・・。もし無理させてるなら・・・」
翔「いやいやいや!それはないから安心してくれ!」
胡桃「ふむ・・・。
ただ・・・すっごく怖い顔をしていたのだ・・。」
翔「俺がか?元々怖いツラのほうだとは思うが」
胡桃「いや・・。本当に怖かったのだ・・・。
不良とかそういうのじゃなくて・・・酷く凄惨な顔だったのだ・・。」
翔「ふむ、まぁちょっと嫌な過去を思い出しただけだ」
胡桃「そうか・・・そんなに辛いのか?」
翔「辛かった。 今は大丈夫だ」
胡桃「うん・・・。」
黙ってしまった。
ま、それは仕方ないとして・・・。
初日から何やってんだ俺。
どう取り繕うか・・・。

胡桃「その・・なんだ・・。
私が君に愚痴るように、辛いときは私に愚痴ってくれてもいいんだぞ?
その・・・嫌ならいいんだが・・」
わざとなのか素なのか、こっちが言い訳できないように陣をしかれたな。
・・まぁ、支えになるってのは一方的に支える事じゃない。
互いに体重をかけあって、支えあう方法もあるだろう。

翔「あぁ、ありがとう。なんか愚痴るネタがあったらそうさせて貰う」
胡桃「あぁっ!君みたいに上手くはないが・・・ほんの少しなら力になれるかもしれない」
翔「・・・そうだな・・腹減ったな」
胡桃「いきなりかっ!
ま、そう言われると思って・・じゃーん♪」
胡桃さんが取り出したのは、二つの弁当箱。

胡桃「私は姫と違って器不足なんてことはないからな」
翔「いや、あの」
胡桃「実はだな、君の事は遥から聞いていたんだが・・
半信半疑だったのだ・・・。
だから、ここで君を待ってる間
とてもドキドキしたし、少し切なかったんだぞ」
翔「俺も何かとイベントが発生しやすいみたいだからな」
胡桃「うむ、だから昼休みの間ぐらいは・・・ここに居て欲しいのだ」
翔「胡桃さん、素直過ぎるぜ」
胡桃「そ、そうか?」
顔紅くして空を見上げるあたり・・ねぇ。

・・・。
翔「うめぇ・・・」
胡桃「姫には負けない」
翔「こりゃすごいな・・・。こんだけの物をどうやって」
胡桃「それはもう、丹精、真心、愛情をたーっぷりとだな」
翔「あ、そこは同じなんだ」
胡桃「ぐ・・・姫もこの台詞を君にか・・手ごわいな」
翔「姫の場合は流したけどな」
胡桃「今も流したじゃないか!結構恥ずかしいんだぞ?」
翔「聞いてるほうが10倍ぐらい恥ずかしいぜ」
胡桃「な、なら私はその100倍恥ずかしがってやるっ!」
翔「ほう、じゃぁ俺はその100倍だな」
胡桃「じゃぁ100乗してやるんだからなっ!」
翔「ふーん」
胡桃「ああああああああっ!流したな翔君!
むー・・・ほんと、冷たいじゃないかー」
翔「それが俺のスタンスですから、お?このから揚げ旨そうだな。」
胡桃「あ、それか?それはだな、時間調節が命なんだぞ
ただタイマー設定するだけじゃ・・・」
翔「誰が作ったんだろー」
胡桃「・・・。」

胡桃「・・やっぱり、機嫌・・・悪いのか?」
しまったやりすぎた。
翔「いや、俺が調子に乗りすぎた。すまん」
胡桃「いや・・いいんだ・・。私が面白い事言えないのが悪いんだから。」
・・・えーっと、こういう場合はっと・・・。

正直に言う これが正解か。
翔「まぁ、機嫌が良いわけじゃないな」
胡桃「・・・やっぱり・・私の・・」
翔「あれだ、朝から だりー ってのあるだろう?
今日はそれなんだ」
胡桃「それは・・・」
翔「いや、胡桃さんの顔みたらいくらか良くなったほうだ」
胡桃「なにっ!?それは本当か?・・・はぁ・・」
翔「ま、事実なんだけどな。
なんだろうか・・・正直言っちゃうと胡桃さんがいなきゃ
もっと不機嫌になってたかと思う」
胡桃「・・・なんかあったのか?」
翔「嫌な夢をみたのさ」
胡桃「夢・・・か」
ある意味、胡桃さんに嘘は通じないのかもしれないな。
・・・いや、単にお互い今日は不安定なだけか・・。

胡桃「うん・・夢っていうのはだな・・・。
その・・えっと・・なんだ?・・・んーっと・・
深層心理を映すといわれているわけで・・・えーっと・・・っ!?」
胡桃さんの頭の上に手を乗せて・・・
髪の毛をこう・・・グシャグシャしてやる。

胡桃「きゃぁっ!ちょ、ちょっと待ってくれかけるくんっ!
く、くすぐったいぞ・・・っ」
翔「あああああああああなんか色々とんでけえええええええ!!」
胡桃「私から飛ばさないでくれえええええええ!!」
・・・。

胡桃「なんだったんだ」
翔「いや、なんかしたくなった」
胡桃「頭に手を乗せられたときはドキッとしたんだけどな」
翔「要らん妄想をするんでない先輩よ」
胡桃「むっ・・・でも、人生の先輩は君だよな」
翔「そういうカウンターありっすか?」
胡桃「ふっ、処世術は心得てるんだぞ。
ただ・・・不器用なだけなのだ」
翔「自覚はあるのか」
胡桃「自覚だけな・・・。」
翔「うーん」
・・・。

胡桃「今日も、ありがとうな。
なんだかんだいって、楽しい!っていうよりも、なんか・・肩が軽くなった気がするよ」
翔「こんなんでいいのか?」
胡桃「あぁ、今の私には・・・君の存在だけでも、大きな支えになるのだ・・。
・・・そうか、胡桃さんには色々と自覚はあったんだ。

自分の心に限界が来てること。
支えが必要なこと。

一本、取られたな。
胡桃「その・・・明日も、来てくれないだろうか・・」
だから、俺はこう答えるしかなかった。
いや、こう答えたかった。

翔「いつでも来るぜ」
胡桃「あぁ・・・ありがとう!」
いつも偽りの笑顔を他人に見せているこの人の
俺だけに見せる、本当の笑顔が見たかったから・・・。

昼休みも終わり、教室へと戻る。
で・・・居るはずの人間がいねぇな。
(何故か)俺の椅子に寝ている隣人を蹴り落として、近所の我らが黎様に行方を説いてみよう。
純「・・普通・・僕に聞きません?たとえ知らなくても」
翔「知らないんじゃ意味ないじゃないか」
純「・・ほら・・均衡を保つというか・・」
黎「何馬鹿なこといってんの、で、翔どうしたの?」
翔「もうそろそろ本鈴もなるってのにお姫様はどこにいるんだ」
黎「んっ? んー・・・ トイレに行くって言ってたけど・・・」
翔「トイレか・・。」
純「うんこだな」
黎「そういう事いわないっ!」
よく死なないよな、純。

・・・
キーンコーンカーンコーン
結局、姫は戻ってこなかった。
・・・。
5時限目も終わったが・・・姫は戻ってこない。
さすがの黎様も心配そうな顔をしている。
・・・行くか。

翔「どうやら俺は最近すこぶるアクティブになったらしい」
黎「探しにいくの?」
翔「あぁ、別に俺はサボってもなんとかなる身だしな」
黎「そうね、次はLHRだから大丈夫よ。
絶対、見つけてきてね」
翔「あぁ、任せろ。」
・・・。

さーて、どこ行ったのかなっと。
とりあえず・・・一番可能性のあるところっと・・・。

ガラッ
翔「失礼しまーす」
「お、王子様のご登場か。ったく見せ付けやがって」
そこは保健室。
鏡のように磨き上げられた床に
強化ガラス
ベッドとベッドの間隔はタイトにしてある。
ドアノブは指をかけやすいように延長されていて
「そこまでだ、医療システムはオリジナルでもなんでもねぇからな」
翔「ういっす、で・・・」
金ロンゲの保健の教師が果物ナイフで果物を切っている。

「寝てるぜ、まぁイケメン坊主よ。座れや」
翔「どもっす」
既に引き出してある椅子に腰を下ろす。
気だるそうな雰囲気はあるが、仕事はしっかりしてるようだ。
それにしても、誰かに似ている気がする。

「妹が世話になってるな」
翔「うい?」
「ったく、俺の妹も俺に負けずに美人だからしかたねぇか?」
翔「あー・・・。」
うん、我らが黎様の兄か。

翔「まぁ、こちらも黎様には世話になっていますよ」
「けーっけっけっけ。あいつは様付けされてんのか!」
翔「んー、ノリというか義務感というか」
「ふむ、あいつも上手くやってるようだな」
翔「そうなんすかね?」
「おう!あ、そうそう俺の名前だが 明っていうんだぜ
よろす」
翔「よろしくおねがいしますー」

姫「う、うーん・・・」
翔「お?」
窓際のベッドで寝ていた姫が小さく呻く。

姫「お餅・・・うにー・・せーくん・・あ~ん」
明「どうやらお前は夢の中で餅を食わされてるんだな」
翔「なんといっていいのやら・・・。
あ、そういえば姫はどうしたんっすか?」
明「熱っぽいな、朝から風邪引きながら学校来たと予測。
3階(1年の教室がある階)女子トイレ前でぶっ倒れてたのを
あの会長が運んできたのさ」
翔「遥さんっすか」
明「あぁ、あいつ何やってんだろうな。
授業もろくに出てないらしいな・・・無論、合法でな」
翔「謎の多い人ですね」
明「そりゃ、お前さん自身もだな」
翔「俺が、謎の多い?」
明「ふっ・・・男ってのは脱がしてみなきゃわからねぇもんさ・・・
さ、脱げ」
・・・。

翔「はぁああ?」
明「ええい、つべこべ言うな!彼女の前で陵辱されろ小僧!」
うわ、いきなりキレたぜ黎兄は。
さすがにこの変貌っぷりには対処できない。

姫「・・・殺すぞ・・」
時間が止まったようだった。
・・・。

明「で、だ」
翔「はい」
俺達は何事も無かったように、椅子に座った。
明「お前さん、これ持ち帰ってくれね?」
ベッドに寝てる少女を指差して何をいっとるのかこいつは。

明「俺な、そろそろここ空けなきゃならねぇんだわ。
ほんとは病人起こすのまずいんだが、お前さんならこの娘も快く起きられるだろ」
翔「その根拠は」
明「ニュアンス」
翔「だろうな・・・。」
明「そして、ガチで時間がないわけだ。じゃ、あとはお二人でよろす」
翔「おいおいおい」
有無を言わさず、養護教諭は保健室を去っていった。

さて、起こすとしようか・・眠れる森の美女を。

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【編集】 |  01:09 |  胡桃  | TB(0)  | CM(1) | Top↑
★初投稿
最近読み始めたんですが、楽しく読ませてもらってます!!

12話が見つからないんですがどこにありますか?。
雷帝 |  2008年01月19日(土) 10:42 | URL 【コメント編集】

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