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2007.05.21 (Mon)

HappyEndLess 


姫編最終話
「HappyEndless」

【More・・・】



-3月24日-(日)

父「おーい、そっちの角材とってくれ」
翔「ん?足りてないか?」
・・・ふぅ。

初春の晴れた日に父親と日曜大工に勤しむ俺。
作る物は、「3階」
・・・一朝一夕で作れる物じゃねぇぞこれ。

瑠衣「まったく、兄君は何をやっているんだ今日中に終わらんぞ」
翔「といってもまず新しい階を増設するなんて一日で出来る事じゃねーだろ!」
瑠衣「僕と父君のロールはもうそろそろ終わるぞ?」
翔「いいかい、妹君。
俺みたいな可憐な男子には建設土木などは似合ってないのだよ。
むしろ俺は・・ってうおっ!」
骨組みしかない3階(俺の担当部分)でオーバーなリアクションをとったものだから
バランス崩しておち・・って冗談じゃねぇぞこれ!

瑠衣「ちぃっ!」
寸でのところで我が妹ナイスキャッチ(脚を)
瑠衣「脚が長い事に礼を言うんだな。愚兄よ」
翔「その前にお前に礼を言う」
瑠衣「ふっ、少しは素直になったじゃないか。」
翔「いや、そうでもしないと手、放すだろ?」
瑠衣「あぁ、核のボタンを握った気分だよ」
翔「いいか?押すなよ、絶対押すなよ!」
父「どん!」
翔「うおおおおいっ!」
瑠衣「あっ」

あっ・・・って・・・・。

あぁ・・・そういえば何でこんなことしてるんだっけ。
・・・。

姫『せーくん、記憶戻ったんですか?』
翔『いや、姫との思い出を思い出しただけだ』
姫『ほほー ってことはアレですか?
昔のせーくんの能力を新しいデータに引き継いだ感じですか?』
翔『いや、そんな2週目とかそういうのじゃないけどな・・。
まぁ、約束あったな』
姫『あっー・・・ でも、せーくんのおかーさんの言った事のが正しいと思いますよ』
翔『”わさびの後にガリを食うと辛さを消せる” ってやつか」
姫『それもですけどー』
翔『じゃぁあれか、”ラーメンの残り湯は洗濯に使うな”ってやつか』
姫『あーっ それたまにやっちゃいますよー』
翔『なにっ 教訓が行き届いてないな? ・・・んーあれか
”猫缶は美味いが犬缶は不味い”ってやつだな』
姫『わざと誤魔化してますよね』
翔『いや、今更ですか』
姫『ずっと一緒に居られる保証は無い ですよー』
翔『待て、それは俺の名台詞100選の中に入るやつだ』
姫『う・・・確かにあのせーくんはかっこよかった・・。
そーじゃなくてですね!あ、確かにいつもせーくんはかっこいいですよ?
最近超優しくなりつつも、あの冷たくてクールな部分も無くさずに居てくれて・・。
もう、私幸せです!おねーちゃん!』
翔『お前、それ胡桃さん凹むからやめとけ』
姫『今日あたり試そうかと思ってたんですけどね』
翔『で、なんだっけ』
姫『せーくんは、もうひとつの約束覚えてます?』
翔『いや、覚えてないけど』
姫『知ってます?』
翔『はい。』
姫『一緒に住むって事ですね!』
翔『・・・今すぐなのか?』
姫『私、不安ですよ?』
翔『・・・なんか、逆らえないんだよなー』
姫『”男は足元を見ればOK"』
翔『お袋め、純粋な乙女に下らん事を教えこみやがって
地獄で正座させて叱り付けてやる。」
姫『あ、ついでに今のはおねーちゃんのです』
翔『胡桃さんめ・・・・うそん』
姫『そ、おねーちゃんもう・・・。
”やっぱ私、彼氏要らないな・・・。”って吹っ切れたみたいですよ』
翔『あの”恋に恋する18歳代表白井胡桃”がか?』
姫『”最後の希望が消えたからな・・・。” って』
翔『姫、それお前な・・・』
姫『もちろん、判ってますよ。
こんな素敵な彼氏さん、私から手放す事は絶対にありえませんからね。

翔『・・・で、何の話だっけ』
姫『さぁ? あ、っていうか 抱きしめてくれます?せーくん』
翔『お、おう』

・・・。

姫の不安が取り除かれ、姫も遠慮無しに俺と接してくる。
それが時に驚かされる事もあるが、彼氏としての条件クリアは
俺としてもとても嬉しい事で、やはり遠慮が無いほうが
接していて気が楽なのだ。

翔(最近姫の顔かわいいよな。)
既に俺は姫の虜になってしまってるようだ・・・。
ま、抗おうともしてないがね。

とりあえず、姫の”一緒に住みたい”というご要望にお答えしての事か。
・・・。

姫『一緒の部屋に住むから大丈夫です!』
翔『いや、荷物とかどうするよ』
父『そういうことだ・・・まぁそれでお前ら二人用の部屋を新しく
3階にでも増設するから』
というわけで、キリのいい春休みに増設作業に入ったというわけだ。

瑠衣「・・・いつまで空を見上げてるつもりだい?」
翔「んあー?」
瑠衣「やれやれ・・・一時はどうしようかと思ったんだからな」
翔「あれ、そういえば何で俺地上に戻ってるんだ?」
瑠衣「・・・落ちて、頭打った」
翔「まじで?」
瑠衣「まじで、まぁ・・・僕にも責任があるんだろうけど」
翔「あれ、でも俺死んでない」
瑠衣「ここ死後の世界だよ」
翔「ま、まじで!でも俺死んだ後の世界は見てるから・・・
こんなリアルな景色じゃないぞ!もっと暗くて
って、落ちてねぇよ!」

姫「お昼ごはんですよー せーくん」
瑠衣「っというわけだ」
父「ういういー」

エプロン装備の姫が玄関から顔を出して手招きしている。
・・・。

姫「楽しみですねー」
瑠衣「我が家は愛の巣と化すのか。」
父「くーっ いいねぇ愛の巣! もう冬の寒さに堪える必要はないな!」
瑠衣「夏の暑さに屠(や)られそうだけどね」
翔「悪いが加減するつもりはない」
特製カレーを頂きながら、これからの事について駄弁る俺たち。

姫「これからは、私が料理しますからね♪」
そして、俺たち家族の輪に入りきる姫が居た。
そうだ・・これからは家族だ。

ずーっと一緒に居る事は保証できない。
だから居れる時間をとにかく確保する。

姫「はい、せーくんあ~ん」
翔「あ~ん」
触れ合って、手を繋ぎ合って・・・。

これから俺達には、数々の壁が立ちはだかるだろう。
そう、これからなんだ俺達は。
手にいれよう、二人の”真実の永遠”を。


-その笑顔が見ていたいから-

-その身体を抱きしめていたいから-

-その手を握っていたいから-

-その声を聞いていたいから-

-その熱を感じていたいから-

だから、HappyEndLess!!



-10年後-

姫「はーいせーくん、あ~ん」
翔「あ~ん」
「やれやれ・・。」
姫「翼も彼氏を作ればいいじゃない!」
俺達は俺の家で過ごし続け、結婚し子供が生まれた。
子供の名前は翼(つばさ)と名づけた。

翼「僕はまだ6歳だ」
姫「あらら?私達も6歳のときに結ばれたのよ?」
翼「胡桃姉さんと瑠衣姉さんが、”あの馬鹿夫婦みたいにはなるな”
って真顔で言ってたよ」
その翼は 何の影響かは知らないが 胡桃さんと瑠衣を足して2で割った性格に育ってしまった。
つまり、とことん冷めている という事である。
それプラス、姫の優しさ等も持ち合わせているため・・・あぁ親馬鹿。

姫「ま、私達みたいになれとは言わないわね」
翔「あぁ、お前も俺達のように自由に育て」
翼「僕は君らみたいに成れないと思う・・・。」
姫「あら?わかんないものよ。人って変わる物なんだから」
翔「あぁ、俺も姫と出会うまではお前みたいなやつだったんだからな
それに、瑠衣だって最初からあんな性格だったわけじゃない」
姫「そ、でも大丈夫よ。変わる事を恐れる事はない・・・。
それはその人にとって好都合なことが多いんだから」
翼「ふむ、まぁ僕は将来的な不安とかそういうのは抱いてないし
・・・もしかしたら、僕の心に入り込める男の子が出てくる可能性だって」
翔&姫「0じゃない」
翼「そうだね、それを僕は期待するよ」

・・・うちの子は妙に老けてます。
けど、最も嬉しい事がある。

それは、将来に希望を持っている事。
俺も姫も希望を持たずに子供時代をすごしてきた。

けど、翼は違う。
希望と云う名の未来への翼を持っているんだ。


姫「せーくん・・・んっ」
そんな翼を見て、俺達は・・・。
翼「・・娘の前で堂々とベロチューする夫婦にはなりたくないな・・絶対に」

-廻る空に、永遠を-
Colors of the sky.


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