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2007.05.16 (Wed)

まったり 

俺「えー本日のリクエストは・・・」
純「何の話やねん」
俺「っていうかアンケートです!
自分の部活で小説書く事になってるのですが。
どんなネタにしましょう・・・!」
純「そのアンケートに答えてくれる人がいないんじゃね」
俺「だめもとですよ((
まぁ候補として。

”1stKiss”

”翼の折れた俺だから”

”つきいろ浪漫”

”Summer's Night~君の居た日~”

”FlyToTheStar”

”White Distance -真夏の雪-”

”宿命の焔”

”舞風”

”僕らだけの永遠”

”しりとりっ”

等・・ まぁまだ腐るほど候補はあるんですがね・・

っということで”こんなタイトルもいんじゃね”みたいなのがありましたら
どしどしと・・!」
純「お願いしますね!」

俺「さーて・・・いってみましょう!」

第4話「目覚め」

【More・・・】




目を覚ました・・・はずだった。
瞼を開けた俺は、脳裏に嫌というほど焼きついた景色を眺めている。
その景色も映写機に映されている虚像に過ぎなかった。

翔「・・・。」
そうだ、この後の記憶は・・・。
どうやら、思い出したくない物を思い出させてくれるようだ。

薄い銀色の月光、小さな窓から差し込んでくる。
ベッド自体にはシーツが敷いてあるので冷たくは無いが
周りには得体の知れない機械と、何かを表示するモニター
俺は、この景色を生まれて初めてみたんだ。

俺がどんな存在だかは理解できていない。
する気もない。


けれど、さっき見た光景が事実ならば・・・。
俺は一度死んでいる。
いや、そんな事は想定の範囲内だ。

実際10年より前の記憶が無いなんておかしい事だからな。
それよりも・・・ 俺は一度姫の幸せを奪っているというのだろうか。
それも10年間という長い時間を・・・。

翔「・・・・はぁ」
冷めたため息を吐く小さな俺。
俺の意思で身体を動かす事はできず、小さな俺が俺の記憶通りに動いてくれる。

俺はここでどんな事を考えたっけ。
人間としての知識も、言語も 気づけば身につけていた。

そうだ・・・小さな俺の頭からは、姫の事など全て無くなっているんだろう。
それにしても、さっき見た幼き頃の俺が嘘みたいだ。
あんなに素直だったなんてな。
あのまま育っていて姫と結ばれたほうが、姫は幸せになれたのだろうか。

・・・そういえば、俺達終わってしまったのかな。

姫『もうその顔で私の目に映らないでください」

あの時はショックで何も考える事ができなかったが。
もしかしたら・・・姫には俺ではなく、過去の俺が見えていた
という事になるのか?

・・・あの時?
・・・おかしいぞ。

俺の記憶は、姫のあの台詞で途切れている。
あの台詞を聞いた後、俺は時間を飛ばしたように、お袋の視線から
姫と俺を見たんだ。

つまり・・・
・・・・まさか・・。

いや、ありえない。
どういう事だ・・。
・・・!!
翔「うわああああああああああああっ!!!」

・・そうだ。
俺は叫んだんだ。
生まれて初めてした事、それは絶叫だったんだ。

ガチャンッ!

「・・っ! 起きたか・・」
翔「・・・。」
銀色の髪の毛を靡かせて、汗だくになって部屋のドアを開ける男。
それは・・・紛れも無く俺の父親だった。

その時俺はこいつを父親と認識したんだ。
父「・・・。翔・・?」
翔「・・うん」
父「あぁ・・・翔、大丈夫か?」
翔「うん」
ゆっくりと頷く俺。

安堵と不安の目でベッドの上に腰掛ける俺を見下ろす親父。
父「俺はお前の、父親だ」
翔「うん、知ってる」
父「そうか・・・。」
あの親父とは思えないほどの動揺ぶりだった。

父「とりあえずだ・・・今は寝るんだ」
翔「うん、わかった」
父「・・・あぁ」
親父はゆっくりとドアをしめ、部屋はまた闇の中に沈んだ。

その闇を 俺は怖いって思ったんだっけ。
・・・怖いから、眠りに落ちたんだ。

小さな俺が眠っても、俺の意識は起きていた。
そうだ・・・ここで俺は夢を見ていたんだ。

真っ白な雪が降る中で、少女が叫ぶ夢を。

その少女が姫だったなんてな。

・・・。

一瞬にして朝になり、親父が俺を起こしに来た。

父「よう、起きてるか?」
翔「うん・・・」
父「じゃぁ、紹介するぞ。 お前の妹の瑠衣だ」
瑠衣「きみ・・・だれ?」

親父の足にしがみついている幼き日の妹。
父「瑠衣、翔だぞ」
瑠衣「ちがう・・・おにいちゃんじゃない」
翔「・・・。」
瑠衣「おにいちゃんはこんなに冷たくないもん」
父「翔はな・・・病気にかかっていたんだ」
初めて聞いた 人間の嘘 

瑠衣「ふーん、でもこのひとはおにいちゃんじゃない・・」
父「・・くっ。 翔」
翔「うん」
父「歩けるか?」
翔「うん」
瑠衣「・・・。パパ、おにいちゃんはどこ?」

それは、
初めての拒絶
初めての嫌悪
初めての否定

翔「・・・。」
そう、それが俺の生まれて初めての一日だった。

・・・。

一年経っても瑠衣は俺の事を兄として扱わなかった。
別に俺もそれをどうとも思わなかった。
むしろ、感情がろくに育たなかった というわけだろう。
・・・記憶だけが蘇ってくるこの世界。

そして俺の意識はまた時間を飛んだ。

俺が小学2年生の頃だった。
瑠衣が小学校に入って間もない頃。

親父が仕事で夜まで帰ってこない。 そんな日だっけな。

夕暮れに沈みだす我が家。 俺一人ただひたすら父親の帰りを待っていた。
・・・
翔「・・・」
今の俺では考えられない。

俺は何もしないまま、床に寝転んでいた。
そして俺は気づいたんだ。
瑠衣が帰ってこない・・・という事に。

何でだっけな。
自然に身体が動いてた。

・・・。

瑠衣「・・・・あっ」
単に、おもちゃ屋のショーケースに寄り道してたんだな。
瑠衣「・・・。」

翔「暗くなってる」
瑠衣「うん、知ってる」
翔「・・・帰るよ」
瑠衣「・・・うん」
ただ二つ会話を交わしただけだった。

翔「瑠衣」
瑠衣「なに」
翔「学校、楽しい?」
瑠衣「ううん、友達いないもん」
翔「俺もいないよ」
瑠衣「・・・冷たいもんね」
翔「そうだね・・。」
今考えれば・・・小学生になったばかりのガキんちょがなんつー会話してるんだと。

・・・これは良い思い出だっけな。

俺の意識は、姫に出会うまでの記憶を映し出していた。


・・・。
もう何年もの記憶を繰り返した。
俺の意識の記憶自体が、全ては俺の今まで生きてきた記憶に上書きされて消えてしまいそうだった。
・・・もしかしたら・・・全て夢だったら・・・。
また、俺は・・・鋼のベッドの上で目を覚ますんじゃないだろうか。

わけのわからない状況を処理することに諦めかけたその時だった。
『・・・何をふざけた事を言っているんだ君は!』
・・・ひとつ、確かな鋭い声が俺の意識を覚醒させた。






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