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2007.05.13 (Sun)

Works 

俺「あー・・いやはや・・・」
純「古本屋でエロ漫画買うか買わないか迷った挙句買ってしまった郁彦君こんにちは」
俺「もうさ、あれですよ・・・仕事没頭します」
純「じゃぁしろよwwwwwwwwwww」
俺「ま か せ ろ」


第3部第3話「崩壊」

【More・・・】




キキィーッ!!

俺は、時間がとまったかと思った。

目の前には愛しい人・・姫が居て
俺は道路のど真ん中・・・。
そして、俺の直前にはスリップする車が。

もう避けられない。
あと1秒もすれば俺は死んでしまうだろう。
そうしたら・・・
もう見る事も、触れる事もできなくなってしまう・・・姫に。

死ぬ直前には、思い出やらが走馬灯となって蘇るという。
俺が思い出したのは、全て姫の事だった。
あいつが居てこそ、今の俺がいる。
それなのに・・・俺は・・・。

-だから、そう決まっていた事だったんだよ-
・・・運命というのか。 皮肉な物だ。

「とまれえええっ!!」

バシィッ!!!

俺の意識は現実へ戻った。
そして、俺の眼前まで迫っていた乗用車に白い一本の光が突き刺さっている。

シュッ・・バチバチィッ!ドゥーン!
乗用車は大きくその場で跳ねた、そして一つの影が乗用車に飛び込み
中のドライバーを助け出す。

ドライバーを持った影と車は宙を舞う。

ドォォォォンッ!!
影は地面へ着地し、車は墜落し爆発、炎上。

その影は・・・我らが黎様だった。
黎「危ないところだったわね・・・。」
翔「あ・・・あぁ・・」

状況を整理しよう。

姫を見つけて、路上を横断しようとした。
で、スリップした車が俺へ向かって滑ってきた。
衝突寸前、間一髪のところで黎が・・・

何やったんだ?

黎「雷落とした」
翔「・・・・なるほど」

雷を落とし、車を宙に浮かせて止めた・・・という事だ。

黎「まったく・・・あんたもあんたで赤信号だったわよ?」
翔「・・そんなもの目に入らなかったぜ」
ドライバーに怪我は無いらしい。
しかし、車壊しちまっていいのかよ。

黎「とりあえず・・・野次馬も集まってきた事だし私は退散するわよ」
翔「・・あ、ありがとな」
黎「珍しいじゃない、礼なんか言うの」
翔「ふん、命を助けられちゃな・・」
黎「素直じゃないわね」
翔「お前もな」
黎「じゃっ」
黎は目にも留まらぬ速さでその場から退散した。

翔「・・・くっ」
とりあえず命は助かった・・。
しかし・・・。

翔「そうだ・・!姫!」
対向車線までわたりきり、姫の姿を探す

・・・予測はできていた。
居ない。

恋人の死ぬところなんて見たくはないだろう。
翔「探すか」
といってもマジで宛がない。
虱潰しに探す。

・・・。

・・・・。

・・・・・・。

よく考えれば、俺達の思い出の場所なんて無い。

・・・・。

・・・・・・。

それでも、姫は必ず俺を・・・待っている・。

・・・・・・・・・。

・・・・・・・・・・・。

翔「はぁっ・・・はぁっ・・!」
いねぇ

元々、俺達が出会った場所なんて・・・。

・・・。

翔「・・・丘の上の・・」
ふっと、思い出した。
高校のある丘の上に・・・公園がある事を。

別にたいした思い出があるわけではない。
けど・・・そこに居る気がした・・。

俺は、重い脚を引きずって丘を登る。
まぁ、あれだけ走ったんだからそりゃ痛くなるわな・・・。
それでも・・・登る。

俺の姿を見せてあげたいから。
俺は・・・ここに居ると。

俺を失う事を何よりも恐れていた姫に・・・。
見せて・・あげたいから・・・・。

・・・。

・・・。

姫「・・・。」
居た。
真っ白な雪が降る丘の上で。
真っ白な空の下
真っ白な吐息で・・。

姫は、空を見上げて・・・ずっと白い雪を見ていた。
・・・白って嫌いじゃなかったか?

その雪は残酷なほど白く
穢れを知らぬかのように・・・ただ俺達の頭上から舞い降りていた。

俺は、小刻みに震える彼女を抱きしめたくて。
自分は生きていると・・・確かめさせたくて。

雪を踏みしめ、一歩一歩近づいていく。

姫「・・・来ないでください」

翔「え・・・」
姫「私に・・近寄らないでください」
翔「姫、俺だぞ。翔だ!」
姫「・・・だから・・近寄らないでください・・」

姫の一語一語に、切な想いが秘められてる事は直感で知ることができた。
しかし、その理由がわからなかった。

姫「せーくん・・なんですよね」
姫は振り向かず、震える声でそうたずねる。

翔「あぁ、お前の彼氏の せーくんだよ」
姫「・・・そこに・・居るんですよね。貴方は」
翔「あぁ・・・居るよ」

雪が刺すように冷たい。
ゆっくりとふりむく愛しい人。

姫「違う・・・・貴方じゃない」
翔「何を・・・」
姫「・・・なんで貴方は・・そんな優しい顔をするの?」

姫「そんな顔やめて・・・」

姫「その顔を私に見せないで・・・」

姫「もう・・・私から何も奪わないで!」

翔「わからない・・・」
姫「わからない! 貴方にはわからない!
私の好きな人はあなたじゃない!」
・・・信じたくなかった。

俺に、理由を考える余裕なんてなかった。
その言葉の意味を受けることしか俺には出来なかった・・。

姫「・・・私が好きな人は・・
いつも冷たいんですけど、寂しいときは抱きしめてくれたりしてくれるんですよ」
翔「それは俺が・・・」
姫「貴方は・・・貴方は何もやってない!
貴方は私の前から既に消えている・・・!」
翔「違う!俺は轢かれていない!俺はここにいる!」
姫「嘘をつかないで!
貴方はもう・・・・10年前の雪の降る日に、車に轢かれてるでしょ・・」
翔「それは俺じゃないだろ!
姫「貴方なのよ!
私が悪いのかもしれない・・・。
彼がそばにいる時も、貴方のこと引きずってて・・・。
彼の笑顔をかき消す事もあった・・・けど
それでも彼は抱きしめてくれた!
いつもと変わらない・・・私の大好きな顔で見てくれた!」
翔「・・・・。」
初めて見た気がする。

姫の本気の顔。
目には激しい怒りと嫌悪感が灯っていた。
俺には決して見せない顔。

俺はどんな顔をしてるんだろう。
・・・。

姫「笑わないで!」
姫は顔に手を当てて、目を見開いて俺の目を睨む。
俺は・・・笑っているのだろうか。

姫「貴方に抱きしめられたくない!
彼を返してよ!
私の大好きなせーくんを!」

-君の負けだよ-

姫「・・・もう・・・居ない・・・」
絶望に暮れた顔で顔を伏せる。

姫「・・は、ははは・・・そうだよね・・。
貴方に何いったって・・・もう消えてしまったんだよね・・。
私が・・・馬鹿でした・・。」
翔「・・・・。」

俺の横を通り過ぎてもう一度振り向く。

姫「その顔で、もう私の目に映らないでくださいね。」
翔「・・・・わかったよ」

答えてしまった。
了承してしまった。

何故だ

こんなにも好きなのに。

-君の負けだよ-

・・・。

雪が静かに舞い降りていた。
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