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2007.04.18 (Wed)

タイピングマニア 

俺「こんなのみっけました!!

タイピング練習にどうぞ!」
純「うおおお 400/分いかねー!!」

父「っということで、作者があの状態なので」
俺「といっても、今日は手の込んでる話なはずですよ!!」
純「生徒会の皆様へのアピールを失敗したくせにほざくなよ!!!」
俺「はっはっは・・・ただのニヒルなうぜぇ奴でしたよねwwww」
純「・・・どうしようもねぇな(」

第8話「深奥」

【More・・・】



俺は、何も知らなかった。
姫と一緒に居たいという一心で、姫の事を知ろうともしなかった。
そして・・・知られたくないかのように・・・いや
知られてはダメかのように、姫は俺を拒絶した。

ある意味、当然の事かもしれない。
俺は姫に自分の事を何も教えていない。
そして、自分の中へ深入りされる事はいい気がしないだろう。
・・・だが、それでも俺は姫の事を知りたかった。
-6月18日-(土)

結局たこ焼きを買ってしまった俺は、午後10時ぐらいに姫の家へお邪魔させてもらうことにした。
瑠衣「やれやれ・・・とうとう君もグラデュエイションだねぇ」
翔「何を悟ったというのだ貴様は・・・」

・・・。
午前10時、姫の家のチャイムを鳴らす。
姫「はーいっ おはよーございますぅー」
いつもの笑顔で迎えてくれる。
いつもの・・・か。

姫『私、せーくんに私の事・・もっと知ってもらいたいです・・』
と昨日言った姫の目には・・いつかのように、光が無かった。
なんだ・・その瞳の奥に何があるというのだ。

姫「せーくん?」
翔「んっ?」
姫「入らないのですか?」
翔「いや、入るけど・・」
姫「ふむー?元気ないですねー」
翔「む、そんな事は無い! ほれ、姫の好物だ!」
姫「う?」

片手に下げているビニール袋を突き出す。
姫「たこ焼きですね♪」
両手の指を絡ませ笑う姫、その笑顔がどこか無機質だった。

・・・。
姫「今日はーおねーちゃんたちも居ないんですよー」
翔「一人か?」
姫「はいっ♪」
・・・何故こうも、いつもの姫らしくない言動なんだ・・。

姫「さてさて、何しましょっか?」
翔「そうだな、俺は今日一日が和めればいいな」
姫「和み・・・ですかー・・。
先、部屋入っていてくださいね♪」
翔「判った」
姫の部屋は2階、胡桃さんの部屋と向かい合わせになっている。

・・・ガチャッ。

しかし、慣れない・・・というか 俺の固定観念がそう思わせているのか。
とても姫の部屋とは思えない部屋だ。
女の子らしい物 というものが見当たらない。
かといって男らしい物があるわけでもない。

いわゆる、機能的 といった所だろう。
翔「わからねぇな・・・」
姫の部屋を見渡す。
・・・やはり、ぬいぐるみとかそういう類の物が無い。
まるで、好きな物を隠してるかのように・・・無機質だった。

確かに、これだけあれば高校生活に何も支障をきたさないであろう。
最新型のパソコンに、綺麗に整頓された勉強机。
ライトブルーのカーテンにライトブルーのシーツがかかったベッド。
窓から俺の部屋が見える。
・・・ん?

親父が半裸で踊っている・・。
もうどうしようもないので見てみぬフリをしよう・・。
翔「ほんっと・・無いよなぁ」
普通、鏡とか化粧品が置いてある”アレ”とかがあると思うのだが。
個性が無い といったらそれでおしまいかもしれない。
部屋というのは何らかの住人の特徴が出る。
・・・それが、無い。
まるで絵に描いたような・・。

翔「・・ん?」
一つだけあった、戸棚の上に伏せた写真立てが・・。
・・見てはいけないのだろう。
こういう物はいわゆる、 忘れてはいけない物が入っているという事。
それは、死んでしまった人や不本意のまま別れてしまった恋人の写真だ。
・・・でも・・姫を知るためには・・。

写真立てをゆっくり起こす。
翔「・・・・。」
一瞬だけ、目の前が真っ白になった。

しかし、すぐ復帰し、俺は写真を凝視した。
写真に写っていたのは
小さな女の子と小さな男の子の姿。

女の子のほうは長いサラサラした髪の毛や、整った顔立ちから
昔の姫という事がわかる。 10年ぐらい前の姫だろう。
そして、その手を握っている男の子。
・・・その顔に何故か見覚えがあった。

優しい目をしていて、姫の手を大事そうに握っている。
・・・まるで、俺と正反対の目だな。
男の子と姫は楽しそうに笑って居る。
10年前だが・・・その姫の顔には俺の見た事のないような笑顔。
とても幸せそうな笑顔が・・・あった。

ガチャッ
俺は慌てて写真立てを伏せた。
姫「和みといったら、お茶っすよねー」
お盆の上によく冷えてると思われる麦茶が入ったグラスを乗せて
姫はお茶を運んできてくれた。
・・姫の目が心なしか、赤みを帯びている事に見える。
それでも姫は笑顔を見せてくれて。

姫「せーくん?怖い顔してますよ?」
怖い顔・・・あの少年とは正反対の・・・か。
翔「ん?俺の顔が怖いのは素だろう」
姫「あは・・あははーそれもそうですねー」
翔「それにしても、意外だな」
姫「何がです?」
翔「いや・・・やたらと機能的な部屋だなーってな」
姫「余計な物は置かない主義ですっ!」
翔「そうなのか・・・」
余計な物・・・は確かに無かった。
無さ過ぎるんだ。

姫「それに比べおねーちゃんはの部屋は・・・」
翔「胡桃さんの部屋?」
姫「ぬいぐるみとかいっぱいありますよー」
翔「・・・・それは・・」
それもそれで意外だ。

姫「・・・うん」
翔「どうした?」
姫「い、いえ ちょっと考え事ですよー」
・・・おかしい。
普通・・・かどうかは判らないが 姫がこんな事をするはずがない。

姫「せーくんって・・・大事な人に裏切られた事ってあります?」
翔「俺か?」
突然の質問だった。
・・過去の無い俺にどう答えろと・・・。

翔「・・・無いな」
姫「じゃぁ・・・もし、裏切られたと仮定して、裏切った人の事をどう思います?」
翔「・・・そうだな」
姫の質問の意図が判らない。
ならば、正直に答える。

翔「どうとも思わない」
姫「え・・・?」
翔「そいつはそういう人間なんだって見方を変える。それだけだ。」
姫「・・・後悔とかしないんですか?」
翔「後悔か・・・。しねぇなぁ」
姫「その人の事・・嫌いになったりしますか?」
翔「適度による、 俺に致命的ダメージを与えたなら流石に嫌うかもしれないけど。」
姫「致命的な・・・」
翔「どうした?誰かを裏切ってしまったのか?」
姫「い、いえ!ま、まだですよぉ」
・・まだ?
 誰かを裏切るつもりなのだろうか。

姫「そ、そんな事よりもですねっ」
がたんっ!
思わず姫は持っていたグラスを落としてしまう。
中身は入っては居なかったが・・・姫はこんなミスはしない。

姫「す、すみません!」
翔「大丈夫か?さっきから調子悪いな」
姫「や、厄日ですかねぇ・・・」
えへへ、と笑う姫。 何故だ・・・
何故そんな無機質な笑顔を俺に見せるんだ!

翔「夏とかさぁ・・海とかいかねぇか?」
姫「海っすか!いいですね~」
こちらから仕掛けてみるが・・・帰ってくるのは無機質な反応。

いつもなら
姫独自の妄想ワールドを展開しそうな話題だが。
姫「海か~」
と、あくまでも現実にとどまっている。
姫「一緒に・・・海・・か・・」
翔「嫌か?」
姫「い、嫌じゃないですけど・・!
い、行けたら・・いいなーって」
翔「・・・俺は、居なくならないぞ」
姫「・・・っ!」
まだ気にしてるのか・・・。

姫「そ、そういう事じゃないですよー」
というわけじゃないらしい。

姫「・・・。」
翔「・・・。」
沈黙。
なんだかんだいって12時・・・良い昼飯時だ。

翔「たこ焼き、食べようぜ。レンジで暖めればなんとかなるだろう」
姫「あっ はい!準備してきますね!」
翔「いや、俺がやってくる。姫は待っててくれ」
姫「で、でもっ!」
翔「レンジぐらいは俺でも扱えるぞ。」
姫「・・・はい・・。」

・・・バタンッ
翔「はぁ・・・ なんだってんだよ・・・。」
俺は深いため息をつき、階段を下りる。
姫の様子がおかしい、何かを求めているようで・・・何かを恐れているようで・・。

翔「・・・ちっ」
チーン♪
たこ焼きをレンジで暖め、階段を上る。

ガチャッ・・・。
ばさっ!
翔「っ!」
部屋に入った途端、姫に抱きつかれた。

姫「・・・たこ焼きよりも・・・私を・・食べませんか?」
翔「・・あ?」
違う・・・ 何かが違う。
俺とて男だ、こういう展開を若干期待していたわけだが・・。
こんなんじゃない・・・!

姫「貴方が・・・欲しいです・・・」
翔「姫っ・・お前っ!」
姫「せーくんは・・えっちな女の子は・・・嫌いですか?」
・・・姫との距離に、確かな壁を感じた。
体こそ密着している・・しかし、確実に距離がある。
俺の頭は冷静さを取り戻す。
姫の・・・目さえ見れば・・!

姫は俺を強く抱きしめてはいるが、容易に引き剥がす事が出来た。
そして、俺は姫を突き放す。
姫は抗う事も無く、ベッドへ吹っ飛ぶ。
まるで、こうなる事を知っていたかのように・・・。
姫「あはっ・・あはは・・・せーくんに・・嫌われちゃいました・・」
翔「いや・・・」

そうだ・・・俺と姫は・・心が通じ合っているんだ・・。
今の姫の目には光が無いが、思ってる事は把握できた・・。
通じ合ってるのではなく、通じてるだけなのかもしれないが・・。

翔「姫・・・。」
ベッドからよろよろと起き上がる姫をゆっくり抱きしめる。
姫「・・?嫌いになったんじゃ・・?」
翔「もう・・・いいだろ? 大丈夫だ・・・」
姫「え・・・」
多分、俺の考えてる事は姫には判らないんだと思う・・。
いや・・わかっているからこそ・・かもしれないな。

翔「過去は・・・そう何度も繰り返さない。」
姫「っ!?」
翔「何も、怖がる事はないんだ・・・」
姫「な・・何の事ですか?」
姫の心の震えが俺に伝わってくる。

翔「・・・大事な人だったんだろ?
それこそ・・・自惚れかもしれねぇが、今の姫にとっての俺の存在に匹敵するような・・・
それだけ大事な人だったんだろ?」
姫が硬く握っていた手を開き、俺の背中に手を回す。
先ほどとは違い、弱弱しい抱擁だった。

姫「・・・。」
翔「俺はその人の代わりにはなれないけどな・・・。
ただ・・・替わりには成れると思うんだ。」
姫「・・・ひぐっ・・・ふぇっ」
翔「俺の一方的な考えかもしれない・・・。
俺と姫は心が通じ合ってるって思い込んでた。
だから・・・俺は大事な部分をすっ飛ばしてたんだ・・・」
大事な事・・・言い忘れていた事。

翔「姫、 好きだ」
その途端、姫は声を上げ泣き出した。

姫「ごめん・・なさい・・っ!私・・っ・・」
翔「後に退けなくなったんだろ? もう・・・どうでもいい事だ。」
姫「・・・な・・泣いていいですか・・・?」
翔「あぁ・・泣き止むまで ずっとこうしておいてやるからな」
・・・何度目だっけな。

何度も俺達はこういう事を繰り返してる気がする。
けど、毎回違う気持ちで・・・。

そして・・・これからこういう事が無いように・・・。
二人とも笑っていられるように・・・。
泣いては居るものの、姫の目には光が戻っていた。
俺はその震える唇に、自分の唇を重ねた。

・・・。

抱き合っているだけで2時間も過ごせた俺らがすごいな!!
姫「・・・ぅ~ 情けないです・・・」
翔「ま、そこは姫の欠点かもな」
姫「史上最悪ですよぉ~」
なんか違う、 それは良い意味での違和感。
姫の笑顔が・・・一段と可愛く見える。

翔「・・・さて、どうするか」
姫「また、抱き合います?」
翔「習慣になったらどうするんだ・・」
姫「学校で大騒ぎですねー」
翔「まだ隠れファンが居るかもしれないだろっ!」
姫「で・・・でもー・・・せーくん?」
翔「ん?」

初めて見るかもしれない、 姫独特のいたずらっ子な雰囲気の漂う上目遣い。

姫「こんなにメロメロにさせたんですから・・・ 責任、とってくださいね?」
そして、ちょっぴり強引な台詞。
今まで見せてくれなかった姿。 それが俺は嬉しかった。

翔「約束しろ。」
姫「はい?」
翔「後悔するんじゃねーぞ」
姫「はいっ!」
もう一度、姫の体を抱き寄せた。



は い つ ぎ H シ - ン





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亡國覚醒カタルシスペース速すぎてできなかた
藍の人 |  2007年04月18日(水) 05:39 | URL 【コメント編集】

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