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2007.04.10 (Tue)

Moon 

俺「えー無事、岩槻商業に入学したわけですが・・」
純「これっさ、先輩にコミニュティ作らないと」
俺「だめっすよね・・・。まぁ部活でなんとかなりゃーいいんですけども」
純「うーむ・・・、ま、お前の岩商での目的なんて」
俺「資格の取得と就職への糸口を作成」
純「お前みたいな 多面性な人間は親友なんてできにくいからな」
俺「・・・友達すらね。 まぁ話し相手はいますけども・・・。」
純「・・・生徒会長 佐藤郁彦・・・ っていうストーリーが」
俺「それは、運命次第です。」
父「岩商生がさ、このブログ見たらどう思うよ・・・」
俺「さぁ? ま、 少なくとも良い思いはしないでしょーね」
父「けっ」
純「ま・・・岩槻商業の生徒さん、 1年2組の佐藤郁彦っていうのは
あまり外見(そとみ)だけで判断しないほうがいいですよっと」
俺「ふっふっふ・・・」

第2話「零」

【More・・・】



俺の最初の記憶。

俺は銀色の冷たく硬いベッドの上で眼を覚ました。

その光景は鮮明に覚えている。

冷たい機械に囲まれた世界。

窓から差し込む月明かりが唯一の光だった。

何も無い

何も聞こえない

何も知らない

自分の名前すらわからない

その月明かりの下で、俺はもう一度眠りに落ちた。

次の日、眼を覚ました俺は 一人の男から 名前を聞かされた。
「芹沢 翔」 という名前を
何故か俺はその男を 自分の父親という事を知っていた。
そして、その隣に居る少女 それを自分の妹という事を知っていた。
けど・・・それより前の事が まったく思い出せなかった。

そして、流されるままに 俺は10年間をあの街で過ごした。

これを俗に・・・辛い過去というのだろうか。
言わないだろう、 何かを失ったわけではないのだから。
しかし、良い思い出ではない という事は断言できる。

翔「辛いだろうな・・・」
片腕で抱き寄せた少女に囁く
姫「・・・というより、怖いです・・」
翔「怖い・・・か。」
俺も・・・怖いのだろう。
最初の記憶より前の事を思い出すのが。
だから俺は流されるままに生きた。

姫「でも・・こうしていると・・安心します・・・。
せーくんは・・居るんだって・・」
人は生まれた時、母親の温もりを初めに覚える。
俺にはそれが無い。

だから、抱きしめられる事で伝わる優しさを・・感じたことが無かった。
なのに、姫を抱きしめていたい・・・。
・・・・姫が・・・そう、願っているから。

矛盾なんてどうでもよかった。
姫の恐怖を拭い去りたい。

二人の俺が俺の中で議論を交わす。
冷たい俺
熱い俺

その議論の最中でも、俺の身体は姫を抱きしめていた。

姫「・・・っ」
姫の目から、またも涙が零れ落ちる。
姫「・・・・悲しくない・・ですよ・・」
翔「お前って、泣き虫だもんな」
姫「・・でも・・なんか・・ 辛くて・・・痛くて・・切なくて・・
寂しくて・・・でも・・うれしくて・・」
この涙には、沢山の意味が入り混じっているのだろう。

翔「・・・ったく」
指を姫の頬になぞらせ、涙を拭う。
姫「え・・・」
翔「俺は、お前の辛さはわからない。」
姫「・・はい」
翔「だが、過去を蒸し返しても 辛いだけという事は知っている。
だから、そんな事で泣くな。 涙の無駄だぞ」
姫「うん・・・」
翔「俺に、してやれる事はないか?」
姫が俺の胸元に顔を埋めてくる。
それを俺は腕で包む。


姫「・・・傍に居てください・・・不安さえも感じないくらいに・・!」
翔「わかった」
家族連れの楽しげな声が響く真昼の公園。
俺は姫を抱きしめながら よく晴れた初夏の空を眺めていた。

・・・。

姫「・・・暗く・・なっちゃいますね・・」
何時間たっただろうか。
ずっと俺達は寄り添っていた。

翔「今立つと 恐ろしい立ちくらみに襲われると思うんだがな」
姫「でもー立たないと風邪引いちゃいますよ?」
翔「姫が俺をお姫様だっこで運んでくれればいいじゃないか」
姫「お姫様は私ですよーだ」
涙も乾き、いつもの笑顔を見せてくれる姫。

夕焼け空も暗く染まり始めているが、まだ吹き抜ける風は暖かかった。
翔「・・・・夏だな」
姫「夏ですねぇ・・」
誰かの俳句だったか。
さむいね といったら さむいね と 言ってくれる人の居る暖かさがなんたらだとか・・・。

姫「でも、私・・夏って好きですよ」
翔「くそあちーのにか?」
姫「はいっ 海で遊んだりー クーラー効いた部屋でお昼寝したりー
皆でスイカ食べたり♪」
翔「俺はクーラー効いた部屋で昼寝しかしてなかったなぁ・・・」
姫「せーくんが不精なだけですよー」
翔「うるさいな、俺のような繊細な身体を持つ人間は暑さに弱いのだ」
姫「じゃぁ色んな所へ連れてってあげますね!」
翔「・・・まじかー」
姫「あー 怪訝な顔したなー? もう、無理やり引っ張り出しちゃうぞ」
翔「・・・引っ張り出される前にこちらから出てやるさ」
姫「意地ですかー?」
翔「姫に会うために・・だけな」
姫「えっ・・」
突然の言葉に戸惑いを隠せない表情をする姫。

俺だってなんでこんな答えに行き着いたのかわからない。
・・・でも、俺がそうしたいんだって。

理由なんて必要ないんじゃないかと
本当に”そうしたい”って思ったら・・・それが理由になるんじゃないかと。
姫の不安を拭い去るためとか 姫の期待に応えるためとか
いくらでも理由はつけれる。 けど、何故かしっくりこない。

翔「俺は・・・」
ただ・・・それが”良い”って思ったから・・・。

翔「姫の・・・傍に居たい」
姫の動きが止まる。
いや、時間が止まったように・・・。

姫「・・・ダメです・・」
翔「・・・。」
予想外だった。

でも、姫は指を絡ませてくる。
姫「・・傍・・じゃダメです・・」
そして、もう片方の手を重ねる。
姫「・・零距離で居て欲しいです・・」
翔「・・あぁ」

気づけば、俺の口と姫の口の距離は 零になっていた。


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【編集】 |  15:57 |   | TB(0)  | CM(1) | Top↑
岩商どうよ!?笑
相葉ちゃん |  2007年04月11日(水) 16:52 | URL 【コメント編集】

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