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2007.04.02 (Mon)

I/O 

俺「・・・・はわわ・・ごめんなさぁい・・」
純「死ね」
俺「・・・。」

第10話「残響」

【More・・・】




夢を見ていた。

真っ白な雪が空から降ってくる。

僕の目は空を見上げ続けていた。

なんて、綺麗なんだろう。

白い・・・。

雪は・・・ただ・・白かった。

-4月28日-

翔「・・・。」
瑠衣「起きたか・・・。」
翔「・・どうした?」
起きた時間は午前7時、とくにこれといった問題は無い。
しかし・・・妹がなんでこんなにも怪訝な顔をしているのだ・・・。

瑠衣「どうしたもこうしたも無いだろう・・・。
兄が路上で倒れてたんだぞ?」
翔「・・・あー・・・」
そういえば、昨日の夜 姫を見た後家に帰った記憶が無いな。

瑠衣「やれやれ・・・無事で何よりだが。」
翔「・・・ありがとな」
瑠衣「ふぅ・・・」
翔「その調子だと、まさか夜通し・・・」
瑠衣「あぁ・・・いくら君でも、僕にとっては掛け替えの無い家族だ。
意識不明で倒れてたらいくらなんでも心配するぞ」
翔「まぁ・・・大丈夫・・みたいだが」
これといった異常は無い。

瑠衣「大丈夫・・・か。よかった・・」
がくっ とうなだれる瑠衣
翔「お、おいっ!?」
瑠衣「・・・まったく、僕が身体を壊してしまうとは・・情け無い」
翔「・・熱・・あるな」
額を触って確かめる、微熱があるようだ・・・。

瑠衣「とりあえず・・今日は僕は休むよ・・。」
翔「瑠衣・・・ありがとな」
瑠衣「あぁ」
ふらふらとした足取りで瑠衣は部屋を出ようとする。

瑠衣「あぁ・・・そうそう・・姫君だが・・。
君が倒れていたと伝えたら・・・・  だったよ・・」
翔「・・言わずともなんだか判るぜ。ありがとう」
最愛の妹は片手をあげて、部屋を出て行った。

翔「姫・・か」
姫の考えてる事は元々読みにくいが・・・昨夜の行動は
まったくわからなかった・・。
まぁ、故人を懐かしむ・・という事だろうか・・・。
・・それよりも・・・ いや、考えるのはよそう。
姫にも姫なりの事情があるのだろう。

それにしても、何で俺は倒れたんだろうな。
大して疲れてたわけじゃないし・・・。
まぁ、良いか。 疲れだったのかもしれない。
とりあえず、よく寝て 今日活動できるエネルギーはあるみたいだし
なんとかなるだろう。

カーテンを開け・・・
姫「・・・・せーくん・・」
・・・目の下クマ出てるーっ!

姫「・・・良かった・・無事・・・だったんだね・・」
まさかこの人も窓際で徹夜したのだろうか・・・。

翔「あぁ、多分、疲れだと思う・・・姫、心配かけたな」
姫「ううん・・・せーくんが無事なら私は良いの・・・。」
翔「って、姫も顔色悪いじゃないか!お前・・・」
姫「大丈夫・・・朝ごはん食べたら迎えに行くね・・・。」
翔「無理するなよ・・?」
・・・どうも、か弱い女の子を2人も巻き込んでしまったようだ。

瑠衣「・・・よりによって、あんな所で倒れてるなんて・・・。」

・・・・。
姫「おはよー・・」
黎「・・・。大丈夫?」
純「じゃ、ねぇと思うな。」
翔「・・・だよな。姫、無理するなよ?」
姫「ううん・・大丈夫だよ・・。」
胡桃「・・・姫・・・。」
明らかに大丈夫じゃない姫だが、学校へ行くといって聞かなかった。

・・・。
がくっ
胡桃「姫!?」
バランスを崩しよろめく・・・大丈夫じゃないだろう。
姫「ううん・・だいじょぶ・・・。」
胡桃「家で休んでたほうがいいんじゃないか・・・?」
姫「いやだよ・・・せーくん・・と、一緒に・・・学校・・・」
胡桃「姫、それとこれは別だ!」
黎「そうよ、家で休んでなさい!」
姫「でも・・・」
・・・なるほどな。 つまり 俺が悪いってわけだ。 責任は取る。

翔「わかった、姫 俺がお前の家まで連れて行く」
姫「え・・・?」
胡桃「翔君・・・・」
翔「別に俺は成績とか気にしてない・・・ただ、
姫がこんな状態なのは俺が原因でもあるからな、俺が家まで送り帰す」
姫「せーくん・・・は・・悪く・・」
翔「要因のひとつではある事は事実だ。姫、背中かすぞ」
姫「・・・・うん」
黎「じゃ、私たちさきいっとくね」
胡桃「翔君、姫を頼むぞ。」
翔「あぁ」
・・・。

姫「・・・なんで・・です?」
翔「俺の妹、居るだろ?」
姫「・・・うん」
姫をおぶってやり、来た道を引き返す。
もう学校中に俺と姫はセット的な噂が広まっているので、後でとやかく
言われる事もない。

翔「あいつな、中学入るまでは姫みたいに、結構無理する性格の奴だったんだ。」
姫「・・・瑠衣ちゃんが?」
翔「意外だろ?それで、あいつ身体弱かったんだが、無理して学校に
行こうとするんだ。で、よくこうやっておんぶして連れ帰ってた。」
姫「うん・・・」
翔「まぁ、あいつが今みたいな性格になったのは
そういう事が無いように・・という事らしい。 おかげで風邪を引かない人間になったがな。」
姫・・・さすが、女の子。 軽い そして・・暖かい。
背中に伝わる姫の温もりと・・・震え。

翔「俺な、前の街に居る時は友達なんて一人も居なかったし、
人と関わる事すら拒んでいたんだ」
気づけば、俺は避けているはずの過去の話を姫にしていた。

翔「けど、あの瑠衣にだけは・・・どうも、今みたいな
・・なんだ?多少やさしい人間だったんだぜ」
姫「せーくんはやさしいよ・・・すごく」
翔「・・・まぁ、そんでさ・・・あいつ、今日熱出して休んでるんだわ。
どうも・・・俺が寝てる間ずっと看病してくれてたみたいでな・・。
姫も、あそこでずっと・・・」
姫「・・・せーくんが目を覚ますの・・待ってました・・」
翔「似てるんだよな、姫と瑠衣。 
瑠衣の性格は確かにアレだが、本質的な物は姫と似てる。
他人のために無理して自分の事をほっといちまうタイプ」
姫「・・・そんな良い人間じゃないよ・・私」
翔「いいや、俺って冷たい代わりに人を観察するのが得意でな。
姫は・・・・そういう人間なんだと、俺は思う」
姫「・・・せーくんが・・そう言うなら・・・そうなのかも・・・
でも・・こうやって迷惑かけてるし・・」
翔「俺が先に迷惑かけたろ? これでおあいこだ。
とりあえず、今日は休んでてくれ」
姫「・・・はい・・」
姫の震えが収まった・・・と思う。

姫の家へ到着
翔「部屋まで運ぼうか?」
姫「ううん・・・だいじょぶ・・」
翔「よし、運ぶぞ」
姫「え・・・」
翔「まだ無理っぽいな。妹ので無理してる顔とか見分けるの慣れてるんだ。
家の鍵、貸してくれ」
姫「・・・はい」
少し冷たくなっている姫の手から、鍵を渡される。

ガチャッ
翔「親御さん、居るか?」
姫「仕事・・行ってます・・・」
翔「・・じゃ、お邪魔しまーす」
なんだかんだいって、姫の家には何度かお邪魔したことがある。
気さくな両親で、よく俺たち一家はここで飲んだりしていた。
・・・って妹と俺も飲んじゃだめなんだけどな。
姫も飲んでたけど。

・・・・。
姫の部屋に入る。 ・・・女の子とは思えないほどスタイリッシュな部屋で
PCやらテレビやらハイテクな物まで完備していた。

スカイブルーの布団が乗っているベットに姫を寝かせる。
姫「・・・ありがとう・・ございます」
翔「ゆっくり休んでくれな」
姫「・・はい・・。」
姫が目を閉じる。

姫の額に手を当て熱を測る。
翔「・・・37.6・・ぐらいか」
人間体温計と呼んでくれ。
ふぅ・・・二人の女の子を熱にさせてしまうとはね・・・。
後々天罰食らいそうだぜ。

さてっと・・・こういう女の子を眠りにつかせるにはっと。
翔「・・・・。」
頭を優しく撫でる。
翔「お前はよくがんばった・・・休んでていいぞ」
姫「・・・・はい」
撫で続ける・・・ 辛そうな姫の顔が、次第に綻んでいく。
・・・。

姫「すーっすーっ・・・・」
姫が寝息を立てるまで撫で続けた。 
翔「・・・さて・・どうしたものか。」
今から学校行くのめんどくせー
どうせ純たちも戻ってこないと思っているのだろう。

姫「だ・・め・・・」
翔「ん?」
姫が辛そうな顔をしている。 いやな夢でも見てるのだろう。
姫「・・・いっちゃ・・だめ・・・せ・・くん」
翔「姫・・・」
姫「・・やだ・・・いやだよ・・・いなく・・・ならないで・・・」
翔「しゃぁねぇな・・・。じゃ、しばらくお邪魔させてもらうぜ」
姫の頭を撫で続けた。

姫「うん・・・・。」
姫はまたゆっくりと寝息を立て始めた。





ちょ、なにこの綺麗なお話(
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