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2007.03.13 (Tue)

Small Cherry 

俺「大変申し訳ございませんでした」
父「ばーっか!てめぇ殺すぞ!!」
胡桃「貴様・・・・」
俺「・・・いきますね」
22話「失う物」

【More・・・】




-7月11日-
眠れなかった。

翔「くっそ・・・」
午前3時・・・やはり、撃沈しただけあってショックはでかい。
もし・・・本当に黎が、相手の事を好きだったら・・・。
俺はもう・・・好きじゃなかったら・・・。
余計な不安が頭の中を駆け巡る。
でも・・・そうならば・・・俺は、奪う事なんて出来ない。

グフ「眠れないのか?」
翔「あ・・あぁ」
こいつは、眠らないのか

グフ「そう不安な顔をするな」
翔「・・・もしも」
グフ「もしも・・・なんか考えなくていいじゃないか」
翔「そうか・・・。」
グフ「そうだ、下を向くから怖いんだ。前を向け小僧」
翔「俺は・・・」
グフ「もう、考えるな。 あとはお前が動けばいいのだよ」
翔「黎・・・」
グフ「そうだ、聞こえなくても名前を呼べ。想いが届くようにな・・と」
翔「あぁ・・・」
グフ「おやすみ、小僧」
なぜか、3時間ほどゆっくり眠れた。

・・・。
昼休みまで、結局黎とは口を利いてない。当たり前か
純「はぁ・・・・」
翔「とりあえず、今日尾行してみるか」
俺の耳には、すでに物語のエンディングテーマが流れていた。
このまま終わってしまうのだろうか・・・と。

純「おわらねぇだろ?」
翔「・・・・・」
純「まだ・・・始まってねぇからな!」
まだ・・・始まっていない。

純「EDじゃねぇ、物悲しげなOPだ。
へこむのは答えが出てからにしろ、まぁ今日答えが出るかどうかすらわからねぇからな」
翔「でると思う」
純「お前の直感か」
出て欲しい、そう願っていた。

純「とりあえず、今日授業終了後お前の家に直行だ」
翔「了解」
俺の頭の中には、不安しか残ってない。
もし、本当に黎が相手の事を好きだったなら・・・
俺はどうなるんだろう。

俺は、どんな事があっても黎を嫌いたくない。
黎を失いたくない。
自分の気持ちをごまかしてでも・・・黎を失いたくなかった。
黎は・・・どんな気持ちなんだろう。

時間が経つたびに、俺の不安と黎への気持ちは膨らんでいった。

黎を抱きしめて・・・離さないように・・・。
強く・・・強く抱きしめたい・・・。
目の前に黎はいる。
出来ない。 
ここで抱きしめて何になる・・・・。
午後の授業は何も聞こえなかった、純の声も。

黎が荷物を持ち、周りの友達に挨拶し教室を出て行く。
自分の中の黎の影がどんどん小さくなっていく。
それを追う自分がいる。
けど、現実では俺は黎を追えない。

黎は笑いながら教室を出て行った。

純「いくぞ」
翔「・・・大丈夫かな・・」
純「動かないよりは動け」
翔「判った」
純が心強かった。

姫「がんばってね」
翔「・・姫」
姫「うん、それだけだよ!」
翔「あぁっ!」
右手をあげて姫に手を振る
姫も右手でガッツポーズ。

行かなきゃ、答えを出しに。

猛ダッシュで家に帰り、荷物を置く。
純「準備はいいか?」
翔「あぁ、心の準備もな」
グフ「ふっ・・・行って来い。大事なものを守れよ」
翔「あぁ!」

そして、時間が経つたびに・・・俺の心には光が現れていた。
全ては周りの人たちのおかげだろう。
そして、実感する。  恋するという事は難しい。
しかし、生きているという事を実感させてくれる。

右腕を撫でる、きっとこいつには、凄い力が備わってるのだろう。
翔「頼むぜ」
右腕が心なしか、温度が上がっていくように感じた。


グフ「翔んでこい、小僧」
・・・。

純「気配を消すぞ、黎はまだ下校中だ」
翔「なぜ判る」
純「すれ違いざまに発信機をつけておいた」
翔「ナイス」
純「もうそろそろ家に着くぞ」
翔「家から再度出るまで待機しよう」
純の携帯端末の光の点は、一定の位置から動かない。

翔「どこにつけた?」
純「制服かもしれん・・」
翔「多分、着替えたぞ」
純「なにっ!」
・・・ずっこけやがったな。
でも、あらかた時間の予測は出来た。

翔「今から行くぞ!」
純「了解!」
黎が何時にでかけるか判らないが、家の近くで張り込んでおけば
なんとかなるだろう。

純「む!目標が動いたぞ!」
翔「どうだ!?」
黎の家の方向へダッシュしながら会話
純「・・・多分、部屋に干された」
翔「うーむ」
純「目的地まであと20!」
翔「了解!」
一度黎の家の前を通り過ぎ、ブレーキを踏む。
その後のT字路の底辺の塀に足をぶつけ、とまる。
そして、内角の底辺側に息を潜める

翔「居るな、まだいる」
純「気配でわかるのか」
翔「黎のだからな」
純「なるほどな」
・・・5分後

黎は家を出て来た。土曜と同じように、可愛くオシャレをして。
翔「決まりだな」
純「尾行決定」
黎とは50mの距離をあけて尾行を開始する。
やはり、駅前に向かうようだ。

翔「とくに変わった素振りはないな」
純「楽しそうでもなく、悲しそうでもなし」
駅が近くなる。

そして、駅に目標は到着した。
やはり、あの待ち合わせ場所に立っている。

近くの街路樹の陰に二人で隠れる。
周りからみれば変態二人だろう。

観察10分後
純「あいつは待ち合わせにマメな奴だからな」
翔「普通に30分前から居るしな」
純「あと1時間待つ覚悟は出来ている。」

観察20分経過
純「いつもどおりの素振りだな」
翔「そうだな・・・」


30分が経過した。

そのとき、黎に話しかける金髪で背の高い男。
なんていってるか聞こえない。
純「あいつか?」
翔「わからん・・」

男はしばらく黎と話している。
純「・・・くさいな」
・・・。

男が黎に手を伸ばす。
黎は・・・ゆっくりそれを握った。

・・・!

純「あ、おいっ!」
翔「・・・くっそ!!」
俺は俺を止めることはできなかった、街路樹の陰から飛び出した。

純「ったく・・・やれやれ」

翔「黎っ!
腹の底から黎の名前を呼ぶ。

黎(ビクッ)「!?」
翔「黎っ!!」
もう一度叫ぶ。

男「あ?なんだぁ?ニイチャン、俺の女になんか用?」
黎「翔・・・なんで・・」
翔「黎・・俺はお前が好きだ!」
男「はぁ?お前なにいってんの?こいつは、俺の お・ん・な」
こいつ最低やろーじゃねぇか・・・・・

翔「そいつから離れろ!」
黎「・・・。」
男「いみわかんねーやつだなぁ? だってよ?れい」
黎「・・・翔」
翔「黎・・・!」

黎は・・・一度うつむき、 つないでいる男の腕に寄り付いた。

黎「ごめん・・なさい・・」
男「ひゃーっはっは!どんまいだなぁ?にいちゃんよぉ」
翔「黎ぃっ!」
男「じゃぁ今日もたくさん楽しもうな?れい」
ぶっ殺してやりたかった、しかし・・・黎の冷たい顔の前で・・・・
俺は立ち尽くす事しか出来ない。

男は黎の肩に腕をまわす
男「ほんとはてめーをぶっ飛ばしてやりてぇところだが
れいに免じてそれはやめておいてやるよ!
でもな、二度とれいに近づくんじゃねーよ?」
黎「・・・。」
見えない壁が、俺たちを隔ててしまったかのように思えた。

背中を向けて歩き出す二人、俺は・・・追えなかった。

足音が複数俺の背後に近づいてくる、5人ぐらいだ。

「残念だったなぁ?おめー井上さんにからむとか良い度胸だな」
「井上さんはなぁ・・俺たちの恩人なのよねぇ」
「っつーことで、恩人に生意気な口たたいたんだから」
「判ってるよなぁ?」
ボキッボキッとこぶしの鳴る音が鳴っている。
もう・・・どうにでもなりやがれ・・・。

純「お前ら、それ以上翔に近づいてみろ。
殺すぞ」
「ぁ?ぐぎゃぁあぁっ!」
ゴキッと骨の折れる音がする。
純「まずは一人、今右ひじと右肩の間接を全て砕いた。」
「てめっ!!??!!?!」
振り向く、背後には眼鏡の奥の眼光が冷たい純と
体格の良い男が3人、地面に横たわる男が2人居た。

純「延髄に微弱な電気を流した、もうこいつの脳は使い物にならん」
両手の指から放電している純。
「おめ・・ばけも・・っ!!!」
その手で一人の顔をつかみ、持ち上げる。
バチバチバチバチッ!! 白銀の閃光が走る。
手を離され、地面に崩れ落ちる。
純「脳内の全ての記憶を消去した。さて、残り二人だな」
「おい、やべぇぞこいつ!」
純「逃がさん!」
背中を向ける二人の首をつかむ。

純「このままもう少し力を入れればお前らは気絶する。
そうしたらこっちのやりたい放題だよな?」
「あがっ・・・ががっ」
すでに力を入れられてるようで言葉を出せない男二人。

純「首筋から腰まで切開し、胃を破り腸を裂き、汚物を路上に晒す
その後頭蓋骨を砕き、脳漿をぶちまける。
肺にガスを入れて爆破してもいいんだぜ?
全ての外皮をはがし筋肉を露わにしてリアル人体模型にしてやろうか?
身体機能を全て停止させ、 ただ生きているだけ という苦痛を味わうか?
もちろん、痛みを感じる神経は残してな」
「・・や・・め・・て・・」
純「翔に手を出したら殺す。翔に近づいたら殺す。黎に近づいたら殺す。
黎に手を出したら殺す。 この事をしゃべっても殺す。」
気づけば、周りに人は居なかった。
絶対領域(ATフィールド)

翔「純」
純「ん?」
翔「そこまでにしておいてくれ」
純「判った」
翔「ありがとう」
純が二人から手を離す、地面に落ちる二人
「ぜぇ・・はぁ・・て・・てめぇら・・」
「こんなことしてただで済むと・・」
ゴスッ!!

翔「思ってねぇよ」
エネルギーMAXで右腕のボディーブローを一人に食らわせる。
暗黒の光の収束、そして爆発。
その爆発でもう一人と倒れていた3人も吹き飛ぶ。
純の絶対領域が解除され、町並みは元に戻り人通りが再開する。

純「お前・・・」
翔「井上・・っていったな」
純「追うのか?」
翔「いや・・・とりあえず・・今日は帰ろう」
純「・・・判った」

心に穴が空いたようだった。
その穴の中に、一筋の光があった。



ういっす 
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